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《方正ビンタでおなじみ》蝶野正洋が明かす『大晦日ガキ使』収録の知られざるウラ側「俺が一番『笑ってはいけない』なんだよ(笑)」

posted2021/12/31 11:11

 
《方正ビンタでおなじみ》蝶野正洋が明かす『大晦日ガキ使』収録の知られざるウラ側「俺が一番『笑ってはいけない』なんだよ(笑)」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

毎年大晦日の恒例となっていた、「笑ってはいけない」での蝶野正洋のビンタ。放送を休止した今年、その裏側を語ってもらった。

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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Kiichi Matsumoto

 “黒のカリスマ”としてプロレス界で一時代を築く一方、芸能やアパレル展開、ボランティアの啓蒙活動など、早くから多方面で活躍していた蝶野正洋。

 近年は大晦日の日本テレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』で、毎回、強烈なビンタをかまして人気を博し、幅広い層からの知名度を得ている。

 今年、同番組は休止を発表。10年以上にわたりビンタを続けてきた蝶野に「今だから話せること」を語ってもらった。(全2回の1回目/後編へ続く)。

◆◆◆

『ガキ使』休止で「正直、ほっとしてますよ」

――大晦日恒例となっていた日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないシリーズ』が、今年は休止となりましたけど、毎年、月亭方正さんにビンタをかましていた蝶野さんとしては、どんな気持ちですか?

蝶野 正直、ほっとしてますよ。やっと休みが取れたなっていう感じがして。俺は新日本プロレスに25年間所属してたんだけど、90年代に入ってからは毎年1月4日に東京ドーム大会があったし、プロレス界に年末年始の休みなんかなかったんだよね。

――1・4東京ドームが終わらないかぎりは、正月が来ないみたいなところがありますからね。

蝶野 そうそう。それで1・4東京ドームで試合をしなくなった頃に「笑ってはいけないシリーズ」が始まって。撮り(収録)はもちろん、大晦日より前にやってるんだけど、視聴率とかやっぱり気になるからね。気が休まらない年末年始っていうのがずっと続いてたんだけど、今年はようやく何も考えずに正月を迎えられるっていう(笑)。

――でも、「笑ってはいけないシリーズ」なくして、今の蝶野さんはなかったりもするんじゃないですか?

蝶野 それは、もちろん。今の20代~30代にとったら、俺は完全に「ビンタの人」だからね。それと中高生のコたちはEテレでやってた『天才てれびくん』の蝶野教官のイメージが大きいみたいで。当時、小学校低学年であの番組を観てた子たちが、もう高校生くらいになってるというね。いずれにしても、テレビの影響っていうのは大きいですよ。

【次ページ】 ビンタの裏側「台本なんてない、全部アドリブ」

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