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《グレート-O-カーンが女児救助》他にもあったプロレスラーの“人助け伝説”…カニを食べていた橋本真也は火災に突入「焼け死ぬぞ!」
posted2022/04/07 17:01
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
本人instagramより引用/AFLO
新日本プロレス所属のグレート-O-カーン(以下、オーカーン)が女児を暴漢から救い、各方面から称賛を浴びている。
オーカーンは3月29日の21時ごろ神奈川県川崎市のJR武蔵小杉駅構内で女児が酒に酔った男性に両肩をつかまれ連れ去られそうになっているところを目撃。女児が「助けてください!」と叫ぶのを聞くと、すぐさま男性を片手で取り押さえ救出し、女児の母親がトイレに入っている間に起きた事件の解決に協力した。
さらに駅員が到着後、警察の事情聴取に協力する前も女児にやさしく声をかけ、持っていたパンケーキにシロップをかけて手渡すなどし、女児の恐怖心を極力和らげようとしたオーカーン。
このいかつい風貌の悪役レスラーらしからぬ心優しい勇気ある行動を多くのメディアが報道。「オーカーン」がツイッターのトレンドランキング1位になるなど、各方面から称賛の声が相次ぎ、4月4日には神奈川県警中原署から感謝状が贈られた。
被害者のことを第一に考えたオーカーン
こうして一躍時の人となったオーカーンだが、浮かれたところは一切ない。4月1日付の『東京スポーツ』では、次のようなコメントを残している。
「そんな大したことはしておらん。たまたま余の近くで起きたこと。男を取り押さえることなんて、毎日やっておることじゃ。それよりもあの幼子が余を見て『助けてください』と言ったことのほうが勇気ある行動だったと思うがな」
そして称賛の声が相次ぎ、感謝状を贈られたことについてもこう語っている。
「まずはこういう大騒ぎになって、申し訳ない気持ちがあるな。称賛してくれるのはうれしいが、これは事件なんだ。めでたいことなんて一切ない。被害者の家族から許可をもらって感謝状を受け取ることを決め、取材も受けたとはいえ、あまり大ごとにしたくないということは知っておったし、その気持ちもくみ取ったつもりじゃった」