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《単独インタビュー》大谷翔平27歳が本音で語った「僕がバントヒットだとオモロクないでしょう」「だから守備シフトはないほうがいい」
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byNanae Suzuki
posted2022/03/31 17:02
発売中のNumber『大谷翔平が待ちきれない。』ロングインタビューで、新シーズンへの想いを語った
大谷 まだ、できあがってはいませんね。もちろん、ボール球を振らない、ストライクゾーンに来たボールをホームランにする、というのが理想です。でもそれを実現したいからといって、何かを捨ててはいけない。たとえばシングルヒットを狙いにいく、コンタクトを重視する……カウントによってはそういうバッティングをすることはあります。ただバッターとしてどのカウントでも、どんな場面でも、ボール球は見送る、ストライクは振る、振ったらホームランを打つ……常にそこを求めて練習していかなくちゃ、とは考えています。
――さらに理想を加えるとしたら、そのホームランは右中間ですか。
大谷 ど真ん中に来た球を打ったときはセンターです。まっすぐでも変化球でも、ど真ん中ならセンターへ打つのが理想で、コースによって内角ならライトへホームラン、外角ならレフトへホームランという感じで左右に散らばっていくバッティングが、自分が一番やりたいことに近づく感じですね。
<後編へ続く>
大谷翔平(おおたに・しょうへい)
1994年7月5日、岩手県生まれ。花巻東高から2013年にドラフト1位で日本ハム入団。17年オフにエンゼルスに移籍し、18年新人王。21年は打者として打率.257、46本塁打、100打点。投手として9勝2敗、防御率3.18、156奪三振でア・リーグMVP。193cm、102kg
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Number1048号掲載の大谷翔平ロングインタビュー「最初のピークは、今年きます」では、投打のさらなる進化の可能性、開幕に向けてのコンディション、今シーズンへの思いのほか、選手としての“ピーク”やオフの過ごし方まで、本人がたっぷり語っています。1048号はほかにもエンゼルスGMやコーチ、チームメイトへのインタビューや、タイトル争いのライバルやエンゼルスの勝算など、2022年の大谷翔平を味わい尽くす、必携の一冊となっています。ぜひご覧ください。