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格闘技PRESSBACK NUMBER
脳外科の看護師・長野じゅりあ26歳が迎えるプロレスデビュー…職場の先生たちも大騒ぎ「“ロープだこ”の診察から病棟中で噂に(笑)」
posted2022/03/18 17:01
text by
原田イチボIchibo Harada
photograph by
Kiichi Matsumoto
TikTokのフォロワー数約90万人を誇る長野じゅりあが、3月19日に開催される東京女子プロレスの両国国技館大会でリングデビューを果たす。長野は5歳から続ける空手の経験を生かし、TikTokerやアクション女優として活躍するほか、現役看護師としても働く“3足のわらじ”で活動してきた。
プロレスという“4足目のわらじ”まで手に入れた彼女は、一体どんな未来を目指して走り続けているのか? 多忙なスケジュールについて語ってもらう中で見えてきたのは、貪欲な努力家としての素顔だった――(全2回の2回目/前編から続く)。
プロレスという“4足目のわらじ”まで手に入れた彼女は、一体どんな未来を目指して走り続けているのか? 多忙なスケジュールについて語ってもらう中で見えてきたのは、貪欲な努力家としての素顔だった――(全2回の2回目/前編から続く)。
◆◆◆
職場の病院で、先生たちがぞろぞろと“見学”に
――女優、動画投稿、看護師、プロレスラーをどのように両立しているんでしょうか?
長野 週に3日は昼に看護師、夜にプロレス。芸能のお仕事も週3で、残り1日が動画撮影って感じですね。とにかくやることが多くて、電車移動中に動画の編集をすることもあります。だから休みは全然ありません。
――「さすがに大変だから、どれかひとつ辞めよう」とはならないんですね。
長野 全部好きだもんなー。どんなに忙しくても最低でも週に一度は看護師の仕事に入りたいし、動画投稿は大変だけどそれで知ってくれた人も多いし……。うん、どれも辞められません!
――職場の病院には、プロレスデビューは知られていないんですか?
長野 ロープワークの練習で、背中に“ロープだこ”ができちゃったんですよ。ベッドに横たわれないくらいの激痛だったので、同じ病院の神経外科の先生に診察してもらいました。「どうしたの?」って聞かれたから、「ロープに投げつけられたりして……」って答えたら、「意味がわからない。どういうこと?」って(笑)。その後、「あの子、プロレスラーらしいよ」と噂になって、先生たちが私の働く病棟にぞろぞろ来ました。
――看護師としては何年目ですか?
長野 4月で6年目になります。私が働く脳外科では、手足が不自由な患者さんを車椅子に乗せることがよくあります。しっかり体幹を意識してから持ち上げるので、ちょっとプロレスの練習を思い出したりもします。これは練習の成果が生きているなと(笑)。