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グラウンドが消灯してもスマホの光で夜練習…“忙しすぎる早大生箱根ランナー”はどんな時間割を過ごしていたのか? 

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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photograph byYuki Suenaga

posted2022/01/31 17:25

グラウンドが消灯してもスマホの光で夜練習…“忙しすぎる早大生箱根ランナー”はどんな時間割を過ごしていたのか?<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

今年の箱根駅伝、早大で4区を任されたのは1年生の石塚陽士選手。教育学部理学科生物学専修で、この1年間は文武両立の忙しい日々を送ってきた

 理系学部の箱根ランナーと聞いて、最初に思い浮かんだのが、中大OBの野村佳史だった。今年の箱根駅伝では、中大のエース吉居大和が、1区で区間新記録を打ち立てて、中大として21年ぶりの1区区間賞を獲得した。その21年前の区間賞獲得者が野村だ。藤原正和駅伝監督と同期の野村は、当時理工学部の2年生。インターネットが普及し始めた頃で、理系のランナーらしく、野村は自身のホームページで情報を発信していた。

 また、昨夏の東京オリンピックで男子3000m障害に出場した青木涼真(Honda)は、法政大では生命科学部環境応用化学科に所属。理系学部のある小金井キャンパスと、陸上部の拠点の多摩キャンパスとを行き来しながら、競技に励んだ。法政大に小金井キャンパスができて53年目にして、同大の理系学部の学生で初めての箱根ランナーとなり、一気にオリンピアンにまで駆け上がった。

 もちろん理系学部に籍を置きながら箱根を走った学生は他にもおり、決して珍しいわけではない。それでも、やはり絶対数が少ないのも事実だ。

 今回の箱根に出場した選手では、東洋大の主将、宮下隼人も理工学部の学生だった。そして、早大の石塚もまた理系ランナーだ。

早朝5時起き、登校に1時間半…忙しすぎる石塚選手の時間割

 石塚が通うのは教育学部理学科生物学専修。生活の拠点となる寮はスポーツ科学部のある埼玉・所沢キャンパスの近くにあるが、そこから東京新宿区の早稲田キャンパスまで片道約1時間30分をかけて毎日通っている。

 特に1年時は必修の授業も多く、教職課程も履修しているため、授業が5時限(16:30~18:00)、6時限(18:15~19:45)まである日もあった。

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