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「将棋のYouTubeを見るのがささやかな幸せ」巨人V奪還のカギを握る“ポジティブ男”丸佳浩が語る“キャンプ中のマル秘生活”

posted2022/01/31 06:00

 
「将棋のYouTubeを見るのがささやかな幸せ」巨人V奪還のカギを握る“ポジティブ男”丸佳浩が語る“キャンプ中のマル秘生活”<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

昨季の打率.265、23本塁打55打点はいずれも移籍後最低の数字。自身の連続リーグ優勝記録も5年でストップした

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石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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Hideki Sugiyama

 球王が平田良介ならG王は丸佳浩――昨年末に行われたニコニコ生放送の『プロ野球最強将棋王決定戦』で2連覇を果たし、球王の名に相応しい貫禄を見せつけた平田に対し、一昨年の同決定戦で準優勝、昨年の『GIANTS将棋王決定戦』ではG王の座についた丸は、王手を見逃す痛恨のミスで初戦負けを喫した。球王・平田へのリベンジを果たせなかった丸は、こう話していた。

「けっこう凝り性なので、好きだなと思ったらとことん行っちゃうんですよね。将棋をやっていると集中力が身につくと言われますけど、そんなことはないんです。子どもの頃、実家が海に近かったんで砂浜をよく走ったりしていましたけど、それも今につながっているとは思わない。だって走るの、嫌いですから(笑)」

 飄々とそう話す丸の復調は将棋に限らず、ジャイアンツのV奪還には欠かせない。昨年、25試合に欠場し、丸はジャイアンツに移籍してから2年続けてきた全試合出場を果たすことができなかった。

 開幕直後に新型コロナウイルス陽性判定を受けていきなり離脱、4月下旬に復帰してからもバッティングの状態は思うように上がらない。6月に入ると不振による二軍落ちを経験し、2週間で再昇格を果たした後は打ちまくったものの、8、9月ともに月間打率が1割台へと落ち込んだ。

「将棋のYouTubeを見るのがささやかな幸せ」

 それでも10月には.361に持ち直すなど好不調の激しい波に呑み込まれ、丸は「悔しいシーズンだった」と振り返る。

「野球には相手がありますから、自分でいい状態だと思っていても結果的にダメだということは当然、あるわけです。そういうときには、ダメだったんだからまた練習するしかないと思うようにしています。バッターは10回のうち7回は失敗できるじゃないですか。だから3回の成功を考えるのではなく、7回の失敗をどう成功につなげられるかを考えたほうが楽になれると思っています」

 周りからどんなにポジティブだと言われても、「そこは紙一重かもしれませんよ……ポジティブかもしれないし何も考えてないだけかもしれない」と笑う丸は、こう続けた。

「キャンプ中はずっとホテルのお風呂に浸かりながら将棋のYouTubeを見るのがささやかな幸せなんです。僕、ささやかな幸せがいっぱいあるタイプなんですよ」

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#丸佳浩
#読売ジャイアンツ

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