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「ミナミノは大きな仕事をしてない」批判に奮起…南野拓実27歳バースデー弾 「背中に乗れよ」フィルミーノらの祝福、続く正念場 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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photograph byAFP/AFLO

posted2022/01/18 17:00

「ミナミノは大きな仕事をしてない」批判に奮起…南野拓実27歳バースデー弾 「背中に乗れよ」フィルミーノらの祝福、続く正念場<Number Web> photograph by AFP/AFLO

アーセナル戦で批判にさらされた南野拓実だが、27歳のバースデー弾をゲットした。今後もゴール量産となるか

 シュルーズベリー戦よりは動きがよくなっていたが、体のキレや一瞬の動き、トラップ精度、状況判断などは好調時に比べると下回った。決定機逸の場面以外にも、ボレーシュートのチャンスが少なくとも2回あったが、いずれもミートできなかった。前半7分にもビルヒル・ファンダイクの速い縦パスをトラップしきれず後逸する場面があり、ボールが足につかないシーンは何度かあった。後半44分の決定機で決められなかったのも、この流れの延長線にあったと言えよう。

 迎えたブレントフォード戦。直近2試合よりも動き出しが軽くなり、調子が上向いている印象を残した。得点の他にも、鋭いボール奪取からスルーパスを送って決定的なチャンスを呼び込む動きを見せた。練習復帰から10日が経ち、試合を重ねるごとにフィジカルコンディションと感覚が戻ってきたようだ。

怪我による“勝負の1カ月”の出遅れを取り戻せるか

 サラーとマネのいないこの1月が、南野にとって極めて重要な1カ月であるのは間違いない。もちろん、そんなことは本人が一番自覚しているはずだ。ここで最大限のアピールをし、序列を少しでも引き上げたい。

 しかし、勝負の1月は怪我のために出遅れてしまった。頭の中では結果を残したい気持ちが強いだろうが、復帰からの2試合は体がついていかなかったように見えた。気持ちとコンディションの間で、本人もジレンマを感じていたのではないだろうか。

 今回のブレントフォード戦のゴールは、そんな状況下で生まれた。試合の中で消えていても最後のワンタッチでゴールを決めれば、評価が高まるのがアタッカーのポジションだ。アーセナル戦のミスで強まった批判や風当たりは和らぎ、本人も肩の荷が少しばかり下りたような気がする。

 不動のレギュラー不在の今、「現状に満足していない。チームの中心選手になりたい」と以前語っていた南野としては、ここが踏ん張りどころになる。

 リバプールの次戦は、アーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムで行われるリーグ杯準決勝・第2戦(20日)。チームをファイナルに導くプレーを披露することが、先発濃厚な南野に課せられた使命になる。

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