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大谷翔平がMLBオールスターの舞台裏で同級生の「おでこをペチッ!」 ガリガリで“トッポ”と呼ばれた花巻東時代の素顔とは?
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by小原大樹さん提供
posted2022/01/17 11:01
高校時代は左右のダブルエースとして切磋琢磨。一緒に対戦相手を研究し、助言し合った
差し入れのチョコバナナクレープに大喜び
振り返ると翔平は日常生活でも、上を目指せる環境に自ら身を置いていました。ウエイトは一番モチベーションが高い人と一緒にしていたし、テスト前は本気で勉強する集団に入っていく。自分は体が柔らかかったのでストレッチを教えたり、一緒にお風呂に入ったり買い物に行ったり……リラックス担当ですかね?
翔平は寮の近くのスーパーのチョコバナナクレープが好きで、3年生になって目立つので出歩けなくなってからは買っていってあげると喜んでいたのを思い出します。
社会人野球などを経て、咋年1月にメジャーを目指して渡米しトライアウトを受けました。左の変則なので米球界での需要について聞いたら翔平は「需要があるかないかじゃなく、小原大樹が必要と思ってもらえるかどうかでしょ」と。夢に区切りはつけましたが、あの言葉に背中を押されて挑戦できたことは最高の経験になりました。