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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
《大投手番付を作ってみた》昭和の横綱は金田正一、平成・令和は工藤公康…大関は誰?「松坂世代」や江夏豊は?
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySports Graphic Number/Kou Hiroo
posted2022/01/12 11:03
投手の“大横綱”は金田正一。リリーフ投手が台頭した平成・令和はその成績も考えてみると……。
「今の投手はひ弱だ、根性がない」は正しいのか?
三段目、東方では「火の玉投手」と言われた毎日のエース荒巻淳と「闘将」星野仙一が殿堂入りしている。星野は146勝34セーブだが、監督として中日、阪神、楽天で優勝した実績も加わっての殿堂入りと思われる。
西方では、史上最多373ホールドの宮西尚生の名前が三段目4枚目にある。今季中にも史上初の400ホールドに到達しそうだ。
このクラスでも日米で投げた投手が散見される。現代のNPBではエースや救援で大活躍した投手は「次のステップ」としてMLBを志向するのが一般的なコースになっている。
なお巨人のエース菅野智之は107勝0セーブ0ホールド、あと1勝で番付に顔を出す。
プロ野球が始まって今年で86年、この番付で分かるのは「野球はこんなに変わった」ということではないか。昭和の野球の常識に照らして「今の投手はひ弱だ、根性がない」と批判するのはあまり意味がないことが分かる。
令和4年、今年はどんな投手が活躍するだろうか?<打者編に続く>
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