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五輪ベスト8、ポーランド移籍、そして結婚も…転機の1年を過ごしたバレー代表セッター関田誠大が語った2022年の目標とは? 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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photograph byCUPRUM LUBIN

posted2022/01/07 11:03

五輪ベスト8、ポーランド移籍、そして結婚も…転機の1年を過ごしたバレー代表セッター関田誠大が語った2022年の目標とは?<Number Web> photograph by CUPRUM LUBIN

ポーランドでの新生活にも慣れ、着実にチームメイトの信頼を勝ち取っているという関田誠大。代表セッターの座を死守するためにも、成長を誓う

 今後は1つでも多く勝ち星を増やすことが目標だと語る。

「負けるときはサーブが入らなかったり、いいディグが出てセットまでは行くけど最後、スパイクを決め切れなかったりと、原因ははっきりしてます。そこの精度をアップして、得点力がもう少し上がれば勝ち星は増えると思います。

 自分の特徴でもあるセンター線を使う攻撃を増やしたいという思いは、もちろんあります。でもセンター線が決まらない試合もあるし、相手チームによっては監督から『このゲームはこのポジションを優先的に使って行こう』とセットを上げる場所についても指示がある。作戦として決まっているので、それを頭に入れながらプレーしていますね。

 自分自身は、日本にいたときは『サイドアウトを確実に取れるように』などと大まかなことを課題に挙げてきたんですけど、今はもっと深く、その場面その場面でいちばん決定する可能性の高い攻撃を選べるように。一番良い選択ができるよう、冷静に、頭を柔軟に使っていくことが課題だと思っています」

 新型コロナ感染症拡大の影響で試合日程の変更が起きているイタリアに比べ、ポーランドは今のところ、上限を決めて観客も入れてリーグが進んでいる。今後、どういった状況になるのか、まだ不安は残るが、とにかく関田が前を向いてプレーしていることに間違いはない。

「4月まで続くリーグで、少しでも上の順位を目指して、得られるものはすべて得たいという気持ちでプレーするつもりです。そして2022年はポーランドで経験したことを生かして、どれだけバレーボールのプレーの幅を広げられるか。自分でも楽しみですね」

ライバルが虎視眈々と狙う「代表セッター」の座

 すでに日本バレーボール協会からは2022年度の全日本試合日程が発表されている。

 国内リーグに目を移せば、東京オリンピックで惜しくも登録入りを逃した大宅真樹(サントリー・サンバーズ)や、天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権で優勝した永露元稀(えいろもとき・ウルフドッグス名古屋)などの新勢力が虎視眈々と代表セッターの座をねらっている。関田が再び全日本のユニフォームを着てプレーするためにも、ポーランドでの一日一日が重要になりそうだ。

 レベルアップのために挑んだポーランドで、関田は何をつかむのか、その成果をぜひ見たい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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