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[次世代を担う秘密兵器]島田麻央「絶対に私も跳べる」

posted2022/01/09 07:05

 
[次世代を担う秘密兵器]島田麻央「絶対に私も跳べる」<Number Web> photograph by Manabu Takahashi

text by

野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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Manabu Takahashi

昨年の全日本ジュニアでは4回転トウループを成功させ、27年ぶりに中学1年で優勝という偉業を成し遂げた13歳。世界を見据える逸材が高難度ジャンプへの思いを語った。

 日本女子の秘密兵器――。そう呼ばれる少女がいる。12歳で日本女子初となる4回転トウループを成功させ、13歳で全日本ジュニアを飛び級で優勝した島田麻央だ。

「最終の目標はロシア女子。世界一の選手と対等に戦いたいので、トリプルアクセルと2種類の4回転を練習しています」

 145cmの小さな身体の中に、いったいどんな激しい炎を燃やしているのか――。

 2008年10月30日生まれ。同年3月の世界選手権で世界女王となった浅田真央にあやかり「麻央」と命名された。東京を拠点にスケートを始め、10歳で全日本ノービスB優勝。より良い練習環境を求めて濱田美栄コーチが拠点とする京都へ移り、'20年4月に木下アカデミーへと加入した。

「私のスケートのために、3歳下の妹も一緒に引っ越しして、小学校を変えました。家族がそこまでしてくれたので、ちゃんと結果を出したいと思って京都に来ました」

 11歳の春、そう誓った。

「五輪メダリスト養成所」と銘打たれる木下アカデミーは、チーム一丸となって選手の総合的な育成を担う。ジャンプ、振付、トレーニングなどの専門コーチがそろい、奨学金制度もある。スケートに人生をかける少年少女が集まるエリート集団だ。

「京都に来たら同じ年代の子達が、トリプルアクセルを練習していたのでびっくりしました。それに皆、普段の曲かけでも失敗しないんです。私も、本番みたいな気持ちで、気合いを入れて曲かけ練習をするようになりました」

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