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大谷翔平が「スポーツ界の顔」に選出されず“論争”も勃発…“大谷派”キャスターの熱弁「この世界で誰が、彼より優れているだろうか」 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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photograph byGetty Images

posted2021/12/23 17:04

大谷翔平が「スポーツ界の顔」に選出されず“論争”も勃発…“大谷派”キャスターの熱弁「この世界で誰が、彼より優れているだろうか」<Number Web> photograph by Getty Images

コミッショナー特別表彰を受賞した際の大谷翔平。今季はこのほかリーグMVPなど、多くの賞を受賞した

論争も勃発「この世界で誰が、彼より優れているのだろうか」

 また、NFLネットワークのキャスター、クリス・ローズ氏は、自身のYouTube番組で、MLBパイレーツのスティーブン・ブロート投手(29)と対談。2人は熱くこう語っていた。

◆◆◆

ローズ氏 私はショウヘイであるべきだと思っていた。

ブロート投手 僕もそう思う。トム・ブレイディのやったことは確かに素晴らしいこと。だが、ショウヘイがやってきたことというのは、長年、成し遂げられなかったことで、さらに彼はそれを簡単にやっているようだった。どれだけ投打で彼が優れていたか。

ローズ氏 この番組で、(レイズの)グラスノー投手も言っていたんだ。「他の誰が、彼と同じリーグでMVPをとれるのか、僕は分からないよ」と。ショウヘイがもし、通常の投手の成績で、例えば22試合の登板で防御率4.00、打者では33本塁打としよう。

ブロート投手 それでも、素晴らしい。

ローズ氏 いったい、この世界で誰が、彼より優れているのだろうか。彼が、スポーツパーソン・オブ・ザ・イヤーだったと思う。

ブロート投手 賛成だね。

◆◆◆

メディア、ファン、野球界以外からも高く評価された大谷翔平

 大谷は今季、投手で9勝2敗、防御率3.18、打者では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点の好成績を収めた。FOXスポーツのラジオ番組もブレイディ選出の結果に異を唱え、「スポーツ・イラストレイテッドはなぜ、トム・ブレイディをスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ぶ間違いをしたか」と題し、白熱したトークを展開した。2人の司会者は共に、ブレイディの代わりに大谷がふさわしかったと主張。番組のコメント欄には、もちろんブレイディの受賞を支持する声もあるが、ファンの1人は「私は野球好きではないが、大谷であるべきだった」と書き込んでいた。メディアだけでなく一般のファンからも、大谷がスポーツ界の顔として選ばれるべきとの意見が寄せられるほど、二刀流の功績は価値が高かったと言えるだろう。

止まらない大谷の“受賞ラッシュ”

 とはいえ今季、大谷の成し遂げたことは野球界やその他の業界でも高く評価されてきた。レギュラーシーズン終了後の10月、野球専門誌は続々と大谷をMVPに選出。「ベースボール・ダイジェスト」では野手部門の最優秀選手、「ベースボール・アメリカ」ではプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)に日本人で初めて選出された。スポーツ専門メディアの「スポーティング・ニューズ」でも、年間最優秀選手に輝いた。

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