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<1年4億4000万円>筒香嘉智が「感謝の思い」でパイレーツ残留 代理人が明かす自ら単年契約の理由とは 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2021/12/02 06:00

<1年4億4000万円>筒香嘉智が「感謝の思い」でパイレーツ残留 代理人が明かす自ら単年契約の理由とは<Number Web> photograph by Getty Images

打撃の修正を繰り返した努力が、8月にパイレーツで結実した筒香。チームは1979年以来ワールドシリーズから遠ざかっている

 その一方で、安定の複数年ではなく、敢えて単年契約にこだわった。筒香自身は、「(代理人の)ジョエル(・ウルフ氏)と話し合った結果」と多くを語らなかったが、来季への自信の裏返しとも言える。実際、これまでの交渉経過を明かしたウルフ氏は、筒香がフルシーズンを通して活躍することを確信しているかのように決断にいたるプロセスの一部を説明した。

「昨季以来、ヨシがここまでの過程を乗り越えたことを、とてもうれしく思う。それは、決して簡単なことではなかった。(今オフの交渉では)彼にとっては、毎日プレーできることが大事だった」

 1年契約を選択したことについては、「今年は400万ドルだが、来季以降はそれが3~4倍になる可能性もある」と、来オフ、再びFA(フリーエージェント)市場のリストに名前を連ねる構想を明かした。

 さらに、ウルフ氏はシーズン途中に移籍する可能性にも言及した。今季101敗を喫し、ナ・リーグ中地区最下位に沈んだパイレーツは、現在、チーム再建中でもあり、来季も苦戦するケースが予想される。その場合、筒香が主軸として活躍していれば、「ポストシーズン進出を目指す上位球団が興味を示す可能性もある」と、胸の内を隠そうとはしなかった。

来季の構想は一塁レギュラー

 パイレーツ首脳陣は、来季、筒香を主に一塁手のレギュラーとして期待しており、筒香との正式契約後、今季、一塁手として81試合に先発したコリン・モラン内野手をメジャーの40人枠から外し、事実上の戦力外通告となる処置を取った。筒香をチームの軸として迎え入れた証だった。

 今季は、タンパ、ロサンゼルス、オクラホマシティー(3A)、ピッツバーグと、所属するチームの本拠地がめまぐるしく変わった。それでも、最後は本来の打撃を取り戻した。依然として、コロナ禍の影響は残っているとはいえ、来季は腰を落ち着けてプレーに集中できる環境が整った。

「毎年楽しみな部分はありますが、楽しみの種類が違います」

 メジャー3年目を見据える筒香の口調は、いつも以上に力強かった。

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