熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「人が良すぎる。南米や欧州では絶対にやらない」交渉とは 三都主44歳が日本サッカーに苦言《ブラジルで今何してる?》
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph bySantos Soccer Academy
posted2021/11/24 17:03
ブラジルで育成クラブ運営に携わる三都主アレサンドロ。熱く語ってくれた
国内トップ選手を無償で差し出すとは人が良すぎる
――日本代表は、2022年W杯アジア最終予選で苦闘しています。今後、日本のフットボールがさらに発展するため、提言をしてもらえるでしょうか?
「まず、選手育成にさらに力を入れること。それから、日本のクラブはビジネス面でもっとコンペティティブになるべきだと思う。
外国人選手がJリーグのクラブへ移籍金なしで入団することは考えられないが、多くのJクラブが日本代表や年齢別日本代表クラスの国内トップ選手を無償で外国のクラブへ差し出している。人が良すぎる。こんなことは、南米や欧州のクラブは絶対にやらない。
優秀な選手を育成し、外国のクラブや国内の裕福なクラブへ移籍する際に正当な対価を受け取れば、それをアカデミーでの選手育成に再投資できるし、クラブの施設を充実させたり、選手にもっと高い給料を払うこともできる……。Jリーグのクラブが外国のクラブを見習うべき点は、まだまだ多いと感じている」
次回では、三都主サッカーアカデミーに留学中の杉浦響君(16)と父親に話を聞いた。<続く>
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