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阿炎の幕内復帰と若手の“受難”。出場停止での番付急降下を考える。

posted2021/11/22 07:00

 
阿炎の幕内復帰と若手の“受難”。出場停止での番付急降下を考える。<Number Web> photograph by KYODO

9月場所の各段優勝者。左から十両の阿炎、幕下の深井、三段目の藤青雲、序二段の日翔志。阿炎の体格が際立つ

text by

佐藤祥子

佐藤祥子Shoko Sato

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KYODO

“お騒がせ力士”の元小結・阿炎が、7場所ぶりに幕内の土俵に帰ってきた。相撲協会のガイドライン違反により、昨年9月場所から3場所の出場停止処分を受け、西幕下56枚目まで番付を落とした阿炎。処分明けの今年3月、5月場所は幕下連続優勝を果たし、7月場所で十両に復帰すると、翌9月場所では13勝2敗の好成績で十両でも優勝。ケガや病気による休場ではないため、それぞれの土俵で文字通り“格の違い”を見せつけて実力通りの結果となった。昨今の幕下の土俵は、有望な若手力士たちが関取昇進を狙う戦国時代の相を呈しているのだが、元三役力士に優勝をさらわれることになってしまった。

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