プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「小学校の先生が掲示板に東スポの記事を…」19歳でプロ9年目、スターダムの高速爆弾娘・AZMが女子プロレスに捧げた青春
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2021/11/19 17:02
未成年とは思えない、力強い視線をカメラに向けるAZM。「プロレスが青春。プロレスを通して大人になった」と濃密な10代を振り返った
高校時代の友人の多くは大学生だから、どうしても時間が合わない。でも、遊べるときはしっかり遊ぶ。
「同じプロレスラーとしか『これから行ける?』はないですね。QQのメンバーとはあまり年が変わらないので。みんなといる時間が長いから、学校の友達と時間が合わなくても、さびしくはなかった。プロレスを通して大人になっているんです。プロレスは上下関係があって、礼儀に厳しいから」
「一滴も飲んだことがない」のに“酒豪宣言”
大好きなプロレスに、友達と過ごす楽しいオフの時間。やりたいことだらけのAZMだが、まだ一度も海外旅行に行ったことがないという。
「メキシコにすごく行きたい。ルチャ・リブレが大好きなので、行って習いたい。でも、治安は心配。本当に危ないですよね。『お腹を壊すから水も飲むな』って言われますし。でも、楽しそうだから1回でいいから行きたい。日本から出たことがないんです。18歳になって、せっかくパスポートも取ったのに、コロナでまだどこにも行けてなくて……。海外のディズニーに行きたいなあ。USJとか、絶叫マシーンがめっちゃ好きで。私は絶叫しないタイプ。全然怖くないです。刺激を求めて、いろんなジェットコースターに乗るんですよ」
AZMは「絶叫マシーンは怖くない」と言いながら、真逆の怖がりぶりも話してくれた。
「お化け屋敷は苦手ですね。号泣しすぎて吐いたこともあります(笑)。この前、QQメンバーと富士急ハイランドに行って、上谷(沙弥)、桃ちゃんと(林下)詩美、妃南ちゃんで入ったんです。私は入らない。荷物持ちで、外で待っていた。上谷がお化け屋敷めちゃ得意で、怖くなかったって。桃ちゃんと詩美がビビっていて、それを上谷が守った。私はお金払ってまで怖がらせてほしくないですよ!」
19歳で「プロレスが青春」とまで言っているAZMにとって、「引退」という言葉はまだ無縁のように思えたが、それは違ったようだ。
「私は毎回毎回、短めにゴールを決めている。中学の時は高校に行くまで、高校の時は卒業するまで、今は20歳になるまで……。どうせ楽しくなってもっと伸ばすでしょうけど。それより20歳になったらお酒を飲みたいです! 私、マジで一滴も飲んだことがないので、お酒をみんなと飲みたい。中学生の頃から言っているんです。私、強いと思います。親が強いので。イオさんとも飲みたいなあ。これで弱かったら最悪ですね(笑)」
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。