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「打率10割打てば、悩まなくて済む」求道者たる柳町達はホークス外野陣“残り1枠”をつかめるか〈長谷川コーチが“後継者”に指名〉 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2021/11/18 06:00

「打率10割打てば、悩まなくて済む」求道者たる柳町達はホークス外野陣“残り1枠”をつかめるか〈長谷川コーチが“後継者”に指名〉<Number Web> photograph by Kotaro Tajiri

長谷川勇也一軍打撃コーチが「後継者」に指名した柳町達(24歳)。“残り1枠”の外野のレギュラーをつかめるか?

「いつの日か僕が背番号を選べるくらいの活躍をしたい」

 この取材の最後に、筆者はこんな提案を切り出した。

 背番号「24」の継承はどう?――。

 長谷川コーチが現役時代に背負っていた番号なのはもちろん、柳町にはもう一人の「背番号24」とも縁がある。慶大時代の4年間フル出場は、同大では元ジャイアンツの高橋由伸氏以来のことだった。

 そのため、柳町はプロ入り前には「高橋由伸2世」と表現されることが多かった。

 ちなみに、長谷川コーチもホークス入団時は「背番号30」だったが、実績を残し、「高橋由伸さんに憧れていた。大学時代も自分で選んでつけていた番号だった」という理由で「24」を背負うようになったのだった。

 しかし、ホークスの背番号24は栗原陵矢が受け継ぐことが14日に球団から正式発表された。この取材はその4日前のこと。興味津々にグイグイ質問する筆者に対して、柳町は微妙な表情とニュアンスで応じていた。もしかしたら、選手同士の会話の中ですでに広まっていたのかもしれない。

 その中、言葉を選びながらもこのように話してくれた。

「もし、24番を着けさせていただけるようになるならば本当に光栄です。背番号24、素晴らしい背番号だと思います。でも、今は『32』番だし、その番号で頑張りたいし、いつの日か僕が背番号を選べるくらいの活躍をしたいです」

「高橋由伸2世」としてプロ入りし、「長谷川勇也2世」と将来を嘱望される柳町達。まず目の前の目標はホークス外野陣の競争に勝ってレギュラーをつかむこと。柳田悠岐、栗原がほぼ確定とされ、実質残り1枠しかないが、「今年二軍でずっと一緒にやっていた藤本(博史)監督が就任したのは僕にとってチャンス。今後もいいアピール出来るように頑張りたい。秋季キャンプ、オフ期間でとにかくレベルアップと技術アップに励みたい」と張りきっている。

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