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「日本は適切な戦い方をしたが…」豪州戦を見たトルシエが指摘する欠点<中田英寿にあって、森保一監督にはない>ものとは 

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/10/16 17:03

「日本は適切な戦い方をしたが…」豪州戦を見たトルシエが指摘する欠点<中田英寿にあって、森保一監督にはない>ものとは<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

サウジ戦への厳しい評価とは一転、日本代表の戦いぶりを認めたトルシエ。もちろん、予選突破への課題提示も忘れなかった

――ドイツのデュッセルドルフです。その前は川崎……。

田中は素晴らしかった。中盤の3人、守田と田中、遠藤はいずれも良かった。それから大迫もだ」

――大迫はどの点で良かったですか?

「テクニックもそうだが強さがあり、オーストラリアのディフェンスを相手に決して負けていなかった」

――ゴールのチャンスは逃しましたが悪くなかったと思います。

チームにいまだ欠けているもの

「そこが彼の問題だ。彼はあまり効率的ではない。サウジ戦でも少なくとも1点は取れたし今日もそうだ。だがそれは自信があるかないかによるもので、私は心配していない。

 日本には優れた選手がたくさんいる。足りないのはパーソナリティだ。リーダーもいない。チームを導くリーダーが不在だ。選手はちょっとナイーブで、南野はいい選手だが内気だ。また監督もリーダーではない」

――テクニカルスタッフもみなジェントルマンで大人しいです。

「個性の強さやオーラは感じられない。グループのイメージがそうだ。影が薄く、存在感に乏しい。面白みがないし刺激が足りない。いい教育を受けとても人当たりがよく礼儀正しいが刺激には欠ける」

――その通りだと思います。

「だからこそ中田英寿や本田のように、刺激とプラスアルファをもたらす存在が必要だ。森保にもそうしたリーダーシップはない」

――彼はタイプが違いますから。

「次の試合は11月か?」

――はい。2試合ともアウェーで最初がベトナム、次がオマーンです。

「勝ち点6が絶対に必要な試合だ。ベトナムは今はそう良くないが、それでもベトナムで戦うのは簡単ではない」

――ただ、まだ100%決まったわけではないです。カタールでやる可能性もあります。

「その方が日本にとってはいいだろう。君は今どこだ?」

――スタジアムです。しかし11月はどちらも行かないと思います。

「コロナでベトナムに入るのは難しい。その方がいいだろう」

――とても大変です。メルシー、フィリップ。

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