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〈衝撃の交通事故から8カ月〉世界が“タイガー・イズ・バック!”で沸いた――ウッズ「100%戦えると思ったら、カムバックする」 

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舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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photograph byGetty Images

posted2021/10/15 06:00

〈衝撃の交通事故から8カ月〉世界が“タイガー・イズ・バック!”で沸いた――ウッズ「100%戦えると思ったら、カムバックする」<Number Web> photograph by Getty Images

世界中のSNSで拡散されたタイガー・ウッズの“近況写真”。交通事故から約8ヵ月、気になる復帰の目処は…?

 2月23日の交通事故後、ウッズの姿を写し出した写真が人々の目に触れたのは、わずか2回ほどしかなかった。

 1度目は4月。ウッズはラフなTシャツと短パン姿で松葉杖を突き、横には愛犬を従えていた。その写真の中でウッズは笑顔こそ見せていたものの、体全体からは痛々しさが伝わってきた。

 その写真公表と前後して、米ゴルフダイジェスト誌が報じたウッズのインタビュー記事には、ウッズのこんな肉声が記されていた。

「毎日、フィジカルセラピーで忙しい。リハビリメニューを日々のルーティーンワークとして行なっている。今の第一の目標は、自分の足で歩くこと。一歩一歩進んでいく」

 そして6、7月には、ロサンゼルスでウッズが捉えられ、SNSに出回った。

 そのときも、ウッズは松葉杖を2本持って車から降りており、依然として松葉杖が手離せないことを人々に印象付ける形になった。

9月開催の米欧対抗戦は“不参加”

 9月に開催された米欧対抗戦のライダーカップでは、米国キャプテンを務める親友のスティーブ・ストリッカーの傍らで、ウッズが副キャプテンとして参加し、ストリッカーを支えることが望まれていた。

 しかし、ウッズと密に連絡を取ったストリッカーは「残念ながら、タイガーが試合の場に来ることは叶わない」と発表。コースにやってきて、乗用カートに座ったまま指示を出すことができないというアナウンスは、ウッズの回復が思わしくないのではという憶測を強める形になった。

 それでも、毎日のようにストリッカーを通じてウッズの激励がチームメンバーに届けられ、それが米国チームの歴史的圧勝につながった。そうやってウッズが永遠のカリスマであることがあらためて確認されただけに、「ウッズの右足はどうなっているのか」「歩けるのか」「復帰の目途は付いているのか」と、人々はこれまで以上に気を揉んでいた。

 そんな経緯があったからこそ、ウッズの大幅な回復が見て取れた今回の写真に、世界中のファンは歓喜したのだ。

【次ページ】 「大丈夫だと思えるまでは復帰しない」

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