甲子園の風BACK NUMBER
《ドラフト1位候補》「ちょっと悔しなった笑」小園健太を飛躍させた“智弁和歌山”との3年間…野球以外の楽しみは“Netflixで韓ドラ”
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNoriko Yonemushi
posted2021/10/10 06:03
ドラフトを控え、改めて高校3年間を振り返った小園健太。互いに切磋琢磨してきた智弁和歌山の優勝は大きな自信にもつながった
小園は自分の芯を持っていて、マウンドさばきも投球術も、考え方も、大人びている。
それでも、「野球以外の楽しみは?」と聞くと、「Netflixで、韓ドラを観ること。梨泰院クラスとか、イカゲームとか。面白いんですよ」と顔をくしゃくしゃにして高校生らしい笑顔を見せた。
ドラフトが迫り、「ドキドキした毎日を送っています。不安と期待が半々ですね」と苦笑する。
調査書は12球団から届き、9球団と面談した。そこでは、こう伝えた。
「先発で勝負したいと思っているので、ローテーションに入って、二桁勝てるピッチャーになりたいです」
今は引き続きストレートを向上させることと、全身の筋力アップや怪我をしない体づくりを意識し、体幹を中心とした基礎的なトレーニングを積み重ねている。憧れの舞台での飛躍を夢見ながら、地に足をつけて、運命の日をじっと待つ。