さらに指導者だけでなく「仲間にも恵まれています」と話すように、一般入試で入部しながらもひたむきかつ頭を使って上手くなろうとする仲間や主将・福井章吾、副将・上田寛太のリーダーシップにも大きな刺激を受けている。だからこそ「自分が一番だと思うことなんて一切ないですし、こうなりたいと思える仲間がたくさんいるんです」と話す眼差しからも深い敬意が伝わってくるようだった。

　それゆえに「チームの勝利のために」という思いは誰よりも強く、技術はさることながら、それもまた4番打者にふさわしい結果を残せる秘訣だろう。

　これから飛び込むであろう最高峰の舞台でも、ここまで紹介してきたあらゆる要素が武器になるはずだ。

堀井監督と握手をかわす正木智也　©︎Yu Takagi

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「これからも、いろいろなものを吸収していった方が絶対に良いと思っているので、頑固にならないようにしたいです」

　抜群の吸収力を持つ正木には、のびしろしかない。