大学時代の149kmから今では155km

　昨年、入団。そしてゴールデンラークスは今年、独立リーグ球団火の国サラマンダーズになる。このころから球速が伸びていくのだ。

「大学時代は149km/hでした。社会人時代に152km/hになり、今年になって155km/hが出るようになりました。

　大学時代から身体づくりは多少やっていたのですが、サラマンダーズで本格的に体に興味を持ってトレーニングした結果だと思います。

　サラマンダーズでの練習は、今までの野球人生とは全く違います。強い球を投げるには、強い体を作らなければならないということで、馬原孝浩コーチの練習メニューをこなしました。少し厳しい練習でも耐えなきゃいけないのかな、と思います。休養もとりながら、1試合1試合最高のパフォーマンスができるように練習しました」

馬原コーチから「お前の球を投げていれば」と

　石森の場合、中学、高校、大学の前半と肩を酷使することなくプレーしてきた。その伸び代がここへ来て伸びはじめているという印象だ。救援投手という持ち場はどうなのだろうか？

「大学時代は先発でしたから、やりたいという気持ちはありますが自分の最高の力を発揮できるのは救援だという自覚はあります。

　今年はあまり緊張していません。マウンドに上がって1回深呼吸すれば気持ちが作れるようになりました。メンタルが進歩したと思います。

馬原孝浩コーチ（右から2人目）の指導が石森を成長させたようだ　©Sankei Shimbun

　大学の時はコントロール難で苦しんでいた面があったのですが、今年になって変な気を遣わず、自分の投げたいように投げることができるようになり、伸び伸びとやれています。今年春のオープン戦で、ソフトバンク、オリックス、楽天などの二軍、三軍と試合をしましたが、馬原コーチから“お前の球を投げていれば打たれない”と言われたのが大きな自信につながりました」

　細川亨監督は石森について、このように語る。

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