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「早ければ1年で指名される」「育成でもプロ」ドラフト候補2人が“大学・社会人ではなく独立リーグを選んだ”ワケ
posted2021/10/04 17:01
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kou Hiroo
四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスは2021年後期優勝を果たした。2009年以来、実に12年ぶりの優勝だった。
「攻守のバランスが良かったですね」
南海を起点に、ダイエー、阪神、近鉄、楽天と投手として息の長い活躍をし、コーチとしても豊富な経験を有する吉田豊彦監督はそう話す。投打の原動力となり、今季ドラフトの有望候補である2人の選手にも話を聞いた。
濱将乃介が大学、社会人ではなく独立Lを選んだワケ
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濱将乃介は、俊敏な印象のある右投左打の外野手。2000年5月3日、大阪に生まれ、オール枚方ボーイズから福島シニアで野球をする。巨人の増田陸やソフトバンクの野村大樹は当時のチームメイトだ。ここから東海大甲府に進んだものの、甲子園には出場できなかった。
そして2019年、高知ファイティングドッグスに入団する。
「とにかく早くプロに行きたかったんです。大学なら4年かかるし、社会人でも入社から3年はドラフトにかかりません。でも独立リーグなら、うまくいけば1年で指名されますから。
独立リーグは野球漬けなので、成長できる部分があります。毎日試合をする中で、1日1日修正したり、野球に対しての考え方が変わったりします。コーチや監督はプロを経験している方なので、アドバイスも高校とは違います」
駒田監督、吉田監督にもらったアドバイス
入団から3年かかったとはいえ、その間、得たものは大きかった。
「入団した時の駒田徳広監督には、かわいがってもらいました。『常に高い打率を目指せ、そして、みんなと一緒に楽しそうにやっていたらあかん』と言われました。今の吉田豊彦監督は投手出身ですが、心構えなどをアドバイスしていただいています」
3年間でどの部分が成長したのか、と聞くとこのように返ってきた。