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《斎藤佑樹・引退》2006年夏甲子園から15年…現役選手は何人? 高卒も大卒も好選手揃いだった「1988年世代」のドラフト

posted2021/10/03 17:03

 
《斎藤佑樹・引退》2006年夏甲子園から15年…現役選手は何人? 高卒も大卒も好選手揃いだった「1988年世代」のドラフト<Number Web> photograph by KYODO

夏の高校野球に続き国体でも決勝で対戦した早実・斎藤佑樹と駒大苫小牧・田中将大

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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KYODO

 日本ハムの斎藤佑樹投手が現役引退を発表した。

 思い出されるのは早稲田実業高(以下早実)時代の2006年夏、甲子園大会決勝で駒大苫小牧高の田中将大(楽天)との投げ合いだろう。凄絶な投手戦を演じ、その名を一躍全国に轟かせた。

 この決勝戦(8月20日)で斎藤は先発して15イニングを1失点に抑えた。対する田中は3回途中からマウンドに上がって15回まで1失点。引き分け再試合となった翌日も斎藤は先発を任されて9回を投げ切り(田中は1回途中からリリーフ)、4-3の僅差で早実に悲願の“夏優勝”をもたらしている。

 ちなみに筆者は、06年夏の甲子園大会は3回戦までしか取材していない。見たいのは勝敗ではなく、あくまでも選手のパフォーマンスだったので「1、2試合見ればそれで十分」というのが当時のスタイルだった。それが、東京に帰ってから早実vs.駒大苫小牧を見たことで、「どうして俺はテレビでこれを見なきゃいけないんだ」という猛烈な悔いに襲われた。開幕試合から決勝まですべての現地の記者席で見るようになったのは、斎藤佑樹と田中将大がいたからと言っても過言ではない。それぐらい、見る人に大きな影響を与える選手だった。

対照的な進路を選んだ斎藤と田中

 そんな投げ合いを見せた2人だが、ドラフトは対照的だった。プロ志望届を提出した田中は横浜、楽天、オリックス、日本ハムの競合の末に楽天に入団。後に日本一となるチームの象徴的な存在として成長していく。

 一方、斎藤は東京六大学リーグの早稲田大(以下、早大)に進学。リーグ歴代14位タイの31勝(15敗)、同8位(当時)の323奪三振など大学野球界での華々しい記録を引っ提げ、田中から遅れること4年後の10年ドラフトでヤクルト、日本ハム、ロッテ、ソフトバンクの1位入札を受けた。

 抽選で当たりクジを引き当てた日本ハムに入団すると、ルーキーイヤーの11年には6勝6敗、防御率2.69を挙げ、翌年以降の飛躍が期待された。しかし、プロ2年目以降は思ったような成績を挙げられなかった。

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