Number ExBACK NUMBER
久保建英20歳が“独占インタビュー”に応えた 聞き手はパーソナルコーチ「彼から学べる技術とマインドは、日本サッカー界の財産となる」
posted2021/09/24 17:03
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
Takuya Sugiyama
――中西さんは、久保選手が小学生の頃からパーソナルコーチとして関わっていますが、今回はじめて単独でインタビューをして、いかがでしたか。
中西 もうすぐ出会って10年になりますが、最初の頃に感じたクレバーさはまったく変わらないですし、いろいろなことを経験したことによって、そのクレバーさがアップデートされているなというのが第一印象です。
――久保選手は言語化能力が高いことで知られていますが、それは昔からでしょうか。
中西 そこは自分が指導するうえでこだわってきたところです。自分のプレーを言語化することによって論理となる。論理となれば再現性が高まる、ということを重要視しているので、それは丁寧に伝えてきたつもりです。もちろん言語化のクオリティも上がっているし、さきほど言った様々な経験――、監督やチーム、チームメイトが変わるという経験が積み重なったことで、プレーの再現性が高まっているのだと改めて感じました。
――今回のインタビューでは何を聞き出したかったのでしょうか。
中西 彼は、誰も経験したことのないことをたくさん経験しています。それは、若くして日本代表に入ったことや、18歳になった瞬間にレアル・マドリーと契約し、レアルからレンタルですでにラ・リーガの3チームを経験しているといったことです。久保選手の知見がこのインタビューで世の中に伝わればいいなと思いました。東京オリンピックが終わり、日本代表にも入っている中で、彼は何を考え、何をすべきだと思っているかを聞きたかったのです。それは日本サッカー界の財産にもなると思いました。
1秒あるかないかで考えた「東京五輪のあのゴール」
――特に印象に残った話は何でしょうか。