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〈W杯最終予選も招集〉原口元気、新天地での現地評価がとてもいい… 「高い技術レベル、ゴール前での怖さを持っている」
posted2021/09/02 17:02
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph by
JFA/AFLO
ウニオン・ベルリンへ移籍した日本代表MF原口元気の現地での評価がとてもいい。
今季、ウニオンはリーグ、カップ戦、UEFAカンファレンスリーグ出場と3つの大会を戦うことになる。ハードスケジュールを考慮し、クラブは補強に積極的に動いている。
「非常に多くの試合数を戦うことになる。素晴らしいシーズンとなるだろうし、そのためには本当に多くの選手が必要だ」
オリバー・ルーネルトSDはそう強調し、抱えている選手数は現在32人にもなる。新加入選手は実に14人である。
「ポジション争いは激しくなったが、その分トレーニングのクオリティも高くなっている」とウルス・フィッシャー監督は語る。チーム内の雰囲気はすでに良好だという。
選手の負荷を考慮してローテーションをうまくとりながら、シーズンを戦い抜くことが求められるわけだが、「新加入選手は馴染むまでに時間は必要となる」とフィッシャーが話すように、ピッチ上でのオートマティックな連携が築かれるまでは時間がかかるため、ひとまずベースは昨シーズンから残っている選手となる。
監督に原口に対する評価を聞いてみた
そんな中で原口はドイツカップ1回戦こそ途中出場だったが、リーグでは開幕から3試合連続、そしてカンファレンスリーグプレーオフの2試合でもスタメン出場とポジション争いで大きくリードしている。これは本当にすごいことではないだろうか。
2-2で引き分けた2節ホッフェンハイム戦後の記者会見でのことだ。この日はリモートではなく、記者会見場で行われ、筆者にとっては久しぶりに対面での取材となった。
試合について「最初の失点では相手に得点をプレゼントしてしまい、その後しばらくはホッフェンハイムが優先的に試合を運んでいたが、ハーフタイム後、我々は勇敢にプレーをし、非常にいいサッカーをした。結果には満足」と振り返っていたフィッシャー監督に、原口のパフォーマンスについて尋ねてみた。
新加入選手ながらここまで連続でスタメン出場。そんな原口のプレーをどのように評価しているのか。