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競泳“午前決勝”の影響
posted2021/08/20 07:00
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph by
Shinya Mano/JMPA
東京五輪においては記録の面で、過去にあまりなかった傾向の出た競技があった。水泳競技の競泳において、午前中に準決勝と決勝、午後に予選が行われるという、通常とはまったく違うスケジュールだったことから、予選のタイムが速く、決勝であまりタイムが伸びない、ということがたびたびあった。
世界選手権はもちろん、パンパシフィック選手権など、大きな国際大会はいずれも、午前中に予選、午後に準決勝、決勝という日程だ。スイマーにとって、午前中はタイムより、準決勝、決勝に上がるための順位を取るレースをやって、翌日以降の午後に、最高のパフォーマンスを狙うわけだ。