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競泳“午前決勝”の影響

posted2021/08/20 07:00

 
競泳“午前決勝”の影響<Number Web> photograph by Shinya Mano/JMPA

200mバタフライで銀メダルを獲得した本多灯も、19時に行われた予選では「1:55.10」、11時に行われた準決勝では「1:55.31」とタイムを落としていた

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph by

Shinya Mano/JMPA

 東京五輪においては記録の面で、過去にあまりなかった傾向の出た競技があった。水泳競技の競泳において、午前中に準決勝と決勝、午後に予選が行われるという、通常とはまったく違うスケジュールだったことから、予選のタイムが速く、決勝であまりタイムが伸びない、ということがたびたびあった。

 世界選手権はもちろん、パンパシフィック選手権など、大きな国際大会はいずれも、午前中に予選、午後に準決勝、決勝という日程だ。スイマーにとって、午前中はタイムより、準決勝、決勝に上がるための順位を取るレースをやって、翌日以降の午後に、最高のパフォーマンスを狙うわけだ。

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