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グラスゴーで“幻影”と勝負? 地元記者も大注目の古橋亨梧。
posted2021/08/16 07:00
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Getty Images
グラスゴーの新聞記者から久しぶりに連絡がきた。「元気か」も「久しぶりだね」もなく「キョウゴってどうなの?」という言葉に始まり、矢継ぎ早に質問をされた。
セルティック担当の記者にとって、この夏一番のネタは古橋亨梧である。古橋は中村俊輔、水野晃樹に次ぐクラブ史上3人目の日本人選手となった。彼の地での立ち位置は、救世主。グラスゴーのイーストエンドには、16年前に似た空気が漂っている。
'05年の夏を思い出す。中村の加入決定直後、セルティックはCL予選でまさかの敗退を喫した。今回も、古橋の移籍決定後のCL予選でミッティランに敗戦。国内リーグでも前シーズンはライバルのレンジャーズに優勝を奪われており、追う立場として挑むのも同じだ。