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《五輪バスケ》まさかの黒星スタート…“NBAスター軍団”アメリカ代表が誓う結束「家族と過ごす時間を犠牲にしても」 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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posted2021/08/02 12:00

《五輪バスケ》まさかの黒星スタート…“NBAスター軍団”アメリカ代表が誓う結束「家族と過ごす時間を犠牲にしても」<Number Web> photograph by Getty Images

チェコ戦で25点を叩き出したケビン・デュラント(7/ブルックリン・ネッツ)ら、NBAの各チームでエース級のスコアラーが集まるアメリカ代表

 フランスに敗れた後、次の試合までの2日間で初めて12人全員が揃っての練習をしたアメリカは、残りのグループラウンド2試合をそれぞれ54点差(対イラン)、35点差(対チェコ)で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

 イラン戦ではリラードがチーム最多の21点、チェコ戦ではテイタムが27点、デュラントが25点をあげている。

「チームの得点を牽引するのは、日によって自分かもしれないし、この前の試合(イラン戦)ではデイム(リラード)だったし、今夜はJT(テイタム)だった。心がけているのは、すべての面でチームに貢献するようにすること」とデュラントは言う。

 テイタムは、まわりに自分と同じぐらい得点できる選手がいるなかでプレーすることは、それほど難しいことではないと言う。

「むしろ、プレッシャーが軽くなる。僕らはみんな、いつもの役割と同じでないことはわかっていて、ここに来ている。大事なのは、みんなで力を合わせて金メダルを取ること。何本シュートを打つかは関係ない。短い時間でチームとしてどれだけまとまることができるか。夏に家族と過ごす時間を犠牲にしてもここにいるのは、それだけ、特別なことを成し遂げようとしているからなんだ」

「金メダルの行き先はもう決まっている」

 グループラウンドが終わり、8月3日からは上位8チームによる決勝トーナメントが始まる。アメリカの初戦の相手は、2年前のFIBAワールドカップの王者、スペインだ。

 そのスペインのセルジオ・スカリオロHCは、7月にラスベガスで行われた強化試合でアメリカと対戦した後に、こんなコメントをしていた。

「金メダルの行き先はもう決まっている。本番のメダルがかかったリアルな試合で、アメリカがポテンシャル通りにプレーすれば、あるいはそれより少し下のレベルだったとしても、ほかの国が彼らに勝つことはできない。現実的になろう。自分たちが持っていないものを誇大表示して人々を騙す必要はない」

 もっとも、アメリカ代表にとっては「ポテンシャル通りにプレーする」ことが最大の課題であることは間違いない。

 果たして、アメリカは年々力をつけているライバル国たち、そして時間との勝負に勝つことができるだろうか。

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