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修羅場でさらに強めた“U-24日本代表の結束”「晃生のアシストあってこそ」「DF陣に申し訳ない」「点を取って助けてもらったので」
 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byKaoru Watanabe/JMPA

posted2021/08/01 17:03

修羅場でさらに強めた“U-24日本代表の結束”「晃生のアシストあってこそ」「DF陣に申し訳ない」「点を取って助けてもらったので」 <Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

120分間の苦しい展開、そしてPK戦を乗り切った。若き日本代表の結束と信頼は、日に日に頼もしさを増している

120分戦い抜いた経験はスペイン戦につながるはず

 ベスト4は日本、スペイン、ブラジル、メキシコの顔ぶれとなった。大会前に今大会のメダル候補と考えられていたチームが――道のりは険しかったに違いないが――順当に勝ち上がった印象だ。

 日本は8月3日にスペインと、決勝進出を懸けて対戦する。

 スペインも準々決勝ではコートジボワール相手に延長戦を戦っているから、ニュージーランドを90分間で下していれば、大きなアドバンテージを得ることができた。

 しかし、修羅場をくぐり抜けた経験こそがチームをタフにし、結束を強めるものだ。そう考えれば、120分戦い抜いたことは、必ずスペイン戦につながるに違いない。

“ロンドン五輪のメキシコ戦と似ている”からこそ

 スペインとは大会直前の7月17日にテストマッチを行い、1-1で引き分けている。

 2012年のロンドン五輪でも、準決勝の相手であるメキシコと直前のテストマッチで対戦し、2-1で勝利していたが、本番では1-3の完敗を喫している。

「9年前と状況は似ていると思います。(ロンドン五輪に出場した)僕や宏樹は若いスカッドに経験を伝えていかなければならない」と吉田は語った。

 ロンドン五輪のベスト4という成績を上回り、新たな歴史を作るには、スペインはまたとない相手と言えるだろう。

 泣いても笑っても残り2試合――。東京五輪代表チームの最後の舞台は、横浜国際総合競技場での決勝こそがふさわしい。スペイン戦も総力戦でぶつかっていくのみだ。

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