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大谷翔平の活躍を確信していた? レアードが明かした渡米前の秘話…大谷に「やるべきだ。二刀流は出来るよ」と語ったワケ

posted2021/07/26 11:02

 
大谷翔平の活躍を確信していた? レアードが明かした渡米前の秘話…大谷に「やるべきだ。二刀流は出来るよ」と語ったワケ<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

2016年クライマックス・シリーズで、ホームランを放ったレアードを迎える大谷翔平

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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 初めて見たのは来日1年目、2015年の春季キャンプだった。その時の衝撃は今も鮮明に残っている。

 ブランドン・レアード内野手が大谷翔平との出会いについて語ってくれた。

 ファイターズ時代の名護でのキャンプ。「ちょっとほっそりしていたけど、背が高いのが印象的だった」とレアードは語る。

 フリー打撃で前後を打つことになった時にそのバッティングを初めてじっくりと見た。音に違いを感じた。

「ボールを捉える音が違った。打球音が違ったんだ。今まであまり聞いたことがないような音だった。ボールを芯でしっかりと捉えるとこういう音がするものなのかと思ったね。もちろん、飛距離も違った」

 最初は野手だと思っていたが“兼”投手。今や誰もが当たり前のように口にする二刀流だと聞かされた。打者としてのセンスは一目で分かったが、二刀流への挑戦には当初はやや半信半疑だった。しかし、それも実戦を目のあたりにして評価を変えた。

「最初に聞いた時には『へえ、ピッチャーもやるのか』程度の感想だった。身近でその投球を見て、ビックリしたよ。ストレートはもちろん速い。それにストンと落ちるフォークにスライダー。そうか、彼は特別な選手なんだと理解したね。今でもメジャーではあの落ちる球で三振を取る確率が高いと思うが、あの頃からメジャーで通用するだけのボールを投げていた」

日本一に輝いた2016年

 レアードが来日する前年にはすでに11勝を挙げていたが、この年に大谷は15勝を挙げた。野手としては70試合に出場して打率.202、5本塁打17打点。野手としてブレークはファイターズが日本一になった翌16年。シーズン104試合に出場して打率.322、22本塁打、67打点を挙げる。ちなみにこの年、レアードも143試合に出場して39本塁打、97打点で日本一に大きく貢献。

 そんな打撃の要として共に活躍した当時、22歳だった大谷の行動をレアードは回顧する。

【次ページ】 「彼の一番の凄さは……」

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