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148cmの紅絹が貫いたキック愛。小さな身体で集めた大きな敬意。~キックボクシングレジェンドの引退~
posted2021/07/12 07:00
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph by
Susumu Nagao
最近、10カウントを鳴らすベテランが多い。6月19日には北川“ハチマキ”和裕が引退試合。カーフキックを効かせ、5年ぶりの勝利とともに有終の美を飾った。7月22日には“ハードパンチャー”前口太尊もラストマッチを迎える。6月18日には、長年女子キックボクシングを牽引し続けた紅絹(もみ)が引退。所属ジムの後輩・小林愛三とガチンコ引退エキシビションを行なった。
紅絹は身長148cmと小柄。リーチも長くない。そんな身体的なハンディを補うべく、抜群のステップワークを駆使したアウトボクシングと無尽蔵のスタミナを武器に、試合終盤に対戦相手を蟻地獄に陥れるような頭脳戦を得意としていた。