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「大谷翔平は世代を担う才能」ヤンキース主砲が絶賛 松井秀喜に並ぶ31本塁打、投手でも球宴、デュラント&ハメスまで…【Weekly SHOTIME】
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byIcon Sportswire/Getty Images
posted2021/07/05 17:00
ホームランに大喜びする大谷翔平
ヤンキース主砲ジャッジも称賛する2連発
ヤンキースとの3連戦で最も衝撃を与えたのは第2戦だった。第2打席と第3打席に2打席連発ホームランを放ち、松井秀喜に並ぶ日本人月間最多13本塁打をマーク。特に第3打席の28号2ランは角度18度と本塁打になりづらいとされる弾道ながら低弾道でスタンドインした。
MLB公式サイトの記事ではヤンキースの主砲アーロン・ジャッジが「彼は世代を担う才能だ」と称賛したことを伝えている。
翌日のリアル二刀流では第1打席にセンターフライで終わると、投手では制球が定まらず5四死球を含めて1回持たずにマウンドを譲り、7失点KOとなった。ただその後エンゼルスは打線が奮起し、11-8の大逆転勝ち。大谷に黒星がつかない“幸運”にも恵まれた。
月間MVP御礼、2本塁打+神走塁でサヨナラ勝ち
<7月2日 vsオリオールズ>
4打数2安打2本塁打3打点1盗塁1四球
<7月3日 vsオリオールズ>
2打数0安打3四球
<7月4日 vsオリオールズ>
4打数1安打1本塁打1打点
6月に打率.309、13本塁打23打点4盗塁の打撃成績を残した大谷(投手では2勝0敗、防御率4.94、33奪三振)。この圧倒的な数字でイチロー、松井秀喜に続き日本人野手3人目の月間MVPを獲得した。またオールスターのア・リーグDH部門ファン投票で選出されたが、それが発表された2日のオリオールズ戦はまさに選出御礼の“大谷劇場”となった。
2-6で迎えた3回裏の第2打席に反撃の狼煙を上げるライトへの29号ソロ本塁打を放つと、5-6で迎えた第3打席では逆方向に高弾道でレフトフェンス越え。30号の大台に前半戦で到達した。
極めつけは同点で迎えた9回裏、相手バッテリーが勝負を避けて四球で出塁すると、2死一塁・4番ウォルシュの場面で盗塁を敢行して成功。その直後にウォルシュが放った球足の速いライト前ヒットで、大谷は躊躇うことなく本塁に突入すると、華麗なスライディングで捕手のタッチより一足早くホームベースに到達。文字通り大車輪の活躍でチームの8-7サヨナラ勝ちに貢献した。
「ボールが破壊されてしまった……ワオ」
「勝負を決められる走者にもなれる」
実況アナウンサーは大谷のホームランと盗塁・走塁についてそれぞれ英語でコメントしたが、大谷の総合力の高さを象徴する声と言えるだろう。