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根尾を「今一軍に置いているのが私の評価」石川は骨折、高橋は登板が途絶え… あがく“中日ドラ1トリオ”の現在地 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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posted2021/07/01 11:03

根尾を「今一軍に置いているのが私の評価」石川は骨折、高橋は登板が途絶え… あがく“中日ドラ1トリオ”の現在地<Number Web> photograph by Kyodo News

オリックス戦で併殺に倒れた根尾昴。6月の打席は苦戦が続いた

一軍戦力になると期待された石川は

 2年目の今シーズンは十分に一軍戦力になると見られていた石川は、1球で暗転した。6月25日のウエスタンリーグ、阪神戦(鳴尾浜)で3号本塁打を含む3安打を放ったが、延長10回の最終打席で左手首に死球を受け、交代した。診断は左尺骨骨折。一軍昇格どころか長期離脱になってしまった。

 体調が優れない時期があり、二軍戦の出場は33試合とやや少なく、122打数29安打、3本塁打、19打点。打率は.238だが、長打率は.418と4番候補としての片鱗は見せていたものの、この骨折によって育成プログラムも一時停止となった。

ノースローが続いている高橋

 高卒ルーキーながら、球団内部では「夏場過ぎには一軍デビューもあり得る」と見られていた高橋も、二軍の壁を打ち破れずにもがいている。9試合に登板し、0勝3敗、防御率6.39。25回3分の1を投げ、18三振を奪っている。注目される球速の最高は、高校時代の154キロを更新する155キロ。ただし、速さだけでは二軍の選手といえども抑えられるわけではなく、6月10日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)では、仁村徹二軍監督から「ストレート縛り」をかけられた。

 全70球のうち、変化球は2球だけ。ひたすらストレートを投げ、気持ちいいほど打ち込まれた。3回途中、11安打、8失点。高橋は「野球人生であれほど打ち込まれた経験はありませんでした」と話していた。しかし言うまでもないが、二軍は結果最優先ではなく、教育の場でもある。打たれたことも、打たれるとわかっていながら「縛り」をかけるのも問題ではない。ただし、気になるのが高橋の実戦登板がこのソフトバンク戦を最後になくなっていることだ。

 もちろん打たれたことが理由であるはずもなく、付け加えればキャッチボールなども行わず、いわゆるノースローが続いている。どうも右肘に張りが出たようで、こちらも育成プログラムは小休止となっている。

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