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【阪神】甲子園に帰ってきた鳥谷敬と能見篤史…「この世界は結果だぞ!」若虎たちに背中で伝えたメッセージとは

posted2021/06/17 11:04

 
【阪神】甲子園に帰ってきた鳥谷敬と能見篤史…「この世界は結果だぞ!」若虎たちに背中で伝えたメッセージとは<Number Web> photograph by KYODO

「代打・鳥谷」のコールで大きな拍手に包まれた甲子園。ロッテ鳥谷敬はタイムリーを放ち、一塁上で珍しく叫んだ

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豊島和男

豊島和男Kazuo Toyoshima

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KYODO

 変わらない姿が、そこにはあった。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止措置の一環として一部地域に再び緊急事態宣言が発令。観客数が制限された中、2年ぶりに開催された交流戦は幕を閉じた。野球ファンはセ・リーグとパ・リーグの激突に注目。また、お気に入り選手のプレーにも胸を高ぶらせていたに違いない。

 阪神ファンの視線の先にいた1人がロッテの鳥谷敬だった。

 5月25日の阪神対ロッテ戦。舞台は慣れ親しんだ土のグラウンドだ。甲子園では実に2019年9月30日の中日戦以来となる、603日ぶりのプレー。観客席には阪神時代の「鳥谷グッズ」を手にする観客の姿もあった。心待ちにする出場の瞬間に合わせて事前に準備していたことがうかがえた。

 19年オフに16年間も在籍した阪神を退団した。事実上の戦力外通告を受けた際には球団関係者に対して固い決意の言葉を残して席を立った。20年3月にロッテへと移籍。阪神の歴史に名を刻んだ男の凱旋をファンとともに、元チームメートたちも注目していた。

 昨年5月には鳥谷自身が球団公式インスタグラムの企画で古巣への思いを明かしている。

「マリーンズで、チームに貢献している姿を見せることが1つの恩返しだと思っています。自分のプレーをする姿をお世話になった方々にお見せしたい。裏方、スタッフの皆様など多くの支えがあって阪神タイガースの鳥谷敬が作り上げられた。そういう人たちの刺激となるようなプレーをグラウンドでお見せしたい」

【次ページ】 「阪神のショートは10年間、大丈夫」

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