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石川祐希はどんなキャプテンに? 監督や仲間が「頼もしい」と感じた合宿初日の言葉…理想のリーダー像は尊敬する金メダリスト 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byPowervolley Milano

posted2021/05/19 17:00

石川祐希はどんなキャプテンに? 監督や仲間が「頼もしい」と感じた合宿初日の言葉…理想のリーダー像は尊敬する金メダリスト<Number Web> photograph by Powervolley Milano

イタリアでの厳しい争いの中で成長してきた石川。その経験を日本代表へ還元していく

 石川が目指すキャプテン像は、世界ランキング1位のブラジル代表の司令塔で、主将も務めるブルーノ・レゼンデだという。

「表現力が豊かですし、勝ちたいという思いが前面に出ていて、それがチームに浸透している。その表現力だったり、キャプテンシーが素晴らしいと尊敬しているので、僕もそうなれるように取り組んでいきたい」

 ブルーノは努力の人だ。彼の父は、約16年間にわたりブラジル代表監督を務めたベルナルド・レゼンデ。父が監督を務めている時に代表に招集されたため、ブルーノは最初、「親の七光り」という周囲の声に苦悩した。そこで自分に、「人一倍練習すること」「自分の力で結果を出すこと」を課した。

 ブラジルの国内リーグで何度も優勝し、代表でも2009年ワールドリーグで正セッターとして優勝を果たしたことで、周囲の雑音を封じた。その後、代表のキャプテンとなり、セリエAでも活躍。石川が大学1年でモデナに短期移籍した時はチームメイトだった。2016年には、自国開催のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得し、父のブラジル代表監督としての花道を飾った。

 ブルーノは、普段は謙虚で、明るく気さくなナイスガイだが、コートの中では闘志をむき出しにしてチームを引っ張るアグレッシブなキャプテンだ。

 石川はどちらかというとプレーで引っ張る印象だったが、今後、主将としてどのような姿を見せてくれるのか楽しみだ。

【次ページ】 「世界一」になるためのステップ

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