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バルサB安部裕葵は今どんな調子? カメラマンが撮った軽やかなドリブルと鼓舞…トップ昇格を争う同僚とも楽しそう
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/05/07 11:01
東京五輪世代でもある安部裕葵。途中出場ではあるがバルサBで試合に絡んでいる
安部の軽やかなプレー、味方の動き出しの遅さには……
後半に入り、イビサの攻勢を見てバルサBのピミエンタ監督は選手に檄を飛ばす場面も。しかしその後はイビサが反撃のゴールを奪い、一気に攻勢に出ようと、3枚交代を敢行する場面もありました。なお試合は20時を回り、夕暮れの光に変わってきました。ちなみに日没は20時50分ほどです。
バルサBとしては難しい展開の中で後半20分が過ぎた頃、安部はベンチで指示を受けてから、右サイドで出場しました。サイドでボールを持つと積極的に仕掛ける場面も。コンビネーションで相手を崩したり、積極的にボールを要求する場面もありました。
やや劣勢のバルサの中、自陣にまで戻りボールを奪取。相手を置き去りにするドリブルからコンラッドへのロングスルーパスは、決定機を生みかけるも相手がファールで阻止されました。相手のきわどいタックルをひらりとかわす場面もありました。
サイドでボールをコントロールすると、動き出しの遅かった味方に檄を飛ばす場面もありました。そのまま、右足のアウトサイドでゴール前にクロスを送り込みました。終盤、安部も自陣まで戻って守備をするシーンがありました。
2-1で試合終了のホイッスルが鳴ると、勝利したバルサの選手がしゃがみ込むほどの激闘ぶりでした。プレーオフ進出を決めた安堵もあったようにも見えました。安部は仲間と健闘を称え合っていました。
トップ定着のミンゲサと話をしていた場面
なおシーズン頭に撮影したタラゴナ戦でのこと。
今ではトップチームに欠かせない選手となっているミンゲサと話し合う安部の姿も撮影しました。このイビサ戦でも、ミンゲサと18歳のイライシュ・モリバはトップチームへ招集されておりBチームに同行していませんでした。
セルジ・ロベルト以降、カンテラからトップに定着する選手が数年いませんでしたが、クーマン監督がトップチームに就任してから、カンテラ出身選手を重宝しているのがうかがえます。
バルサのBチームとはいえ、トップチームでも戦えるレベルの選手が周りにおり、また2部への昇格を決められれば、戦うリーグのレベルも上がります。これから始まるプレーオフでは安部選手の活躍を期待しつつ、昇格を決める戦いを取材しようと思います。