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13年前、24歳の長谷部誠を育てた鬼軍曹マガトに聞く「なぜハセベは37歳でもブンデスでプレーできる?」「彼は異例だ」
posted2021/05/06 17:03
text by
円賀貴子Takako Maruga
photograph by
AFLO
3月初旬、長谷部誠がアイントラハト・フランクフルトとの契約を1年延長した。5月6日発売のNumber1026号では、「長谷部誠は知っている。」と題し、年を重ねなお進化を続ける37歳の全貌に迫った。
本人のインタビューや対談、ドイツのクラブや日本代表の仲間たちからの証言でその姿に迫る。発売に際し、ドイツに移籍した当初の恩師である元ヴォルフスブルク監督のフェリックス・マガト氏がインタビューに応じた。シャルケ時代は内田篤人とも戦った名物監督が、「Hasi(ハージ、長谷部の愛称)」が37歳の今も輝き続けられる理由を語った(インタビュー=Oliver Mueller)。
本人のインタビューや対談、ドイツのクラブや日本代表の仲間たちからの証言でその姿に迫る。発売に際し、ドイツに移籍した当初の恩師である元ヴォルフスブルク監督のフェリックス・マガト氏がインタビューに応じた。シャルケ時代は内田篤人とも戦った名物監督が、「Hasi(ハージ、長谷部の愛称)」が37歳の今も輝き続けられる理由を語った(インタビュー=Oliver Mueller)。
ブッフバルトにもマコトのことを聞いた
――マガトさんは2008年、Jリーグでプレーしていた長谷部誠をヴォルフスブルクに連れてきました。当時どうして彼を獲ろうと思われたのでしょう。
「それは少し長い話になる。私は2007年の6月にヴォルフスブルクの監督に就任して、新しいチーム作りに取り組んだ。だからかなり多くの動きがあってね。その夏にはリカルド・コスタ、ジョシュエ、グラフィッチといった経験豊富な選手を獲得した。それに加えて、マルセル・シェーファー、ヤン・シムネク、サシャ・リーター、クリスチャン・ゲントナー、アスカン・デジャガなどの若い選手も獲得した。それでもチームにはまだ、強化が必要なことは明らかだった。ミッドフィールドの選手も、もう一人欲しかった。そんな中、冬にマコトを獲ることができるという情報をもらったんだ」
――その情報は誰から?
「トーマス・クロートだ。ブンデスリーガでプレーした元選手で代理人。日本のサッカーシーンをよく知っている。それからギド・ブッフバルトにもマコトのことを聞いた」
――マガトさんとかつて一緒にドイツ代表でプレーしたブッフバルト氏は、その前に浦和レッズで監督をしていたから、長谷部のことを知っていたのですよね?