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両脚疲労骨折から復活…五輪内定・伊藤達彦、“らしくない”レース運びのワケ 「五輪では相澤晃に絶対に負けたくない」
text by
和田悟志Satoshi Wada
photograph byAsami Enomoto
posted2021/05/04 17:04
伊藤達彦は日本選手権10000mを制し五輪代表に内定した。「正直、諦めていた」と語った背景には何があったのか
「五輪では相澤晃には絶対に負けたくない」
驚異の復活劇を飾った伊藤は、五輪の舞台で相澤との再戦を心待ちにしている。
「同学年の中では相澤選手を一番ライバル視しており、その相澤選手が先にオリンピックを決めたのは悔しかった。オリンピックでは相澤選手には絶対に負けたくないという思いで臨みます」
もちろん戦うべき相手は相澤だけではない。だが、箱根駅伝や日本選手権といった大舞台で度々熱戦を繰り広げ敗れてきただけに、伊藤にとって相澤はどうしても意識せざるをえない選手なのだ。オリンピックという舞台で、2人がどんな名勝負を見せてくれるか、心待ちにしているファンも多いだろう。