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五郎丸歩が中村俊輔に語っていた“ルーティンポーズの意味”「メンタルと『戦う』という感じではないんです」
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byTadashi shirasawa
posted2021/04/27 11:02
2016年に実現した五郎丸歩と中村俊輔によるスペシャル対談
五郎丸歩×中村俊輔が考えた「キックの奥深さ」
五郎丸 俊輔さんと実際に会ってみて、キックの奥深さというものを感じることができました。ラグビーはカーブを掛けたりしないし、高さも関係ないのでピンポイントで蹴ることもない。でも、あえてピンポイントで狙うようにしてみると、そこでまた上達できるんじゃないかって思いました。
中村 僕のほうこそ、いるんなことを学べました。五郎丸さんのキックを見て、ルーティンのようにもうちょっとカタチみたいなのを取り入れるのもアリなんじゃないかとも思いました。
レアル・マドリーのC ・ロナウドも歩数を決めていたりしますし。キーパーのタイプ、距離、壁の枚数によって、どんな状況でも対応できるようにしなければいけないけど、ボールの近くに立って自分の狙っているところだけを見るというのも面白いかもしれない。
五郎丸 またお会いできれば、嬉しいですね。今日は一緒にボールを蹴ったり、話ができて楽しかったです。
中村 五郎丸さんからは、日の丸を背負うキッカーの責任感みたいなものも伝わってきました。今度はキック以外の話もしてみたいですね。僕にとっても、忘れられない一日になりました。
【初回を読む】「ハハハ。一緒ですね」日本の名キッカー・五郎丸歩と中村俊輔がお手本にしていた“意外な競技”とは?
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