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ウマ娘のキャラクターは「天皇賞・春」にも忠実? なぜゴールドシップは不思議キャラなのか
text by
河村鳴紘Meikou Kawamura
photograph by© Cygames, Inc.
posted2021/05/02 06:01
緻密な設定で「古参競馬ファン」も楽しめるウマ娘
翌年の6歳に挑んだ天皇賞・春では、ゲートに入る前に暴れに暴れて、ラチを蹴り、やむなく目隠しをするなどしてやっとの思いでゲートイン。レース前に消耗をして敗北確実と思っていたら、1着になるのですから理解に苦しみます。とにかく走るまでは予測が付かないだけに、ウマ娘でも破天荒キャラにされるのも妥当なのかもしれません。
ちなみにウマ娘でのゴールドシップは、メジロマックイーンと「相方」のような扱いです。競馬ファンでなければ不思議に思うかもしれませんが、これはゴールドシップの血統にあるのでしょう。ゴールドシップの「母の父(母方の祖父)」は、メジロマックイーン。そしてゴールドシップの父・ステイゴールドと、母の父・メジロマックイーンの組み合わせは、よく走ることでも知られています。
ウマ娘からもわかる「競馬の魅力」
天皇賞・春の優勝馬のごく一部だけを切り取っても、これだけユニークな話がゴロゴロ出てくるのが競馬の魅力です。さて今年の天皇賞・春はどの馬が制するのか。馬券を当てる楽しみと共に、馬それぞれが持つ物語もぜひ楽しんでください。