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「探らずに打席に入れている」筒香嘉智の充実度を物語る“ファウル”。
posted2021/04/01 08:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
KYODO
メジャー2年目のレイズ筒香嘉智が、開幕を前に確かな感触を口にした。オープン戦序盤は打率1割台を切り、周囲からは「低空飛行」と評された。だが、先を見据える筒香の足元はブレていなかった。
「慌てず、冷静に、落ち着いて」
3月19日のレッドソックス戦では、常時100マイル(約161km)前後の快速球を投げ込むネーサン・イオバルディから2安打を放った。いずれも、昨季課題とされた速球をキッチリとはじき返した。第1打席では、無走者にもかかわらず、カウント2ストライクから、突然、クイックで投げた高めの快速球に対応してファウル。最終的には左飛に倒れたものの、筒香自身が状態の良さを確認できる1球だった。