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箱根駅伝スター抑え現役日本人学生トップ、“皇學館大”を選んだ川瀬翔矢の卒業後 「パリ五輪にはトラックで」

posted2021/03/30 11:00

 
箱根駅伝スター抑え現役日本人学生トップ、“皇學館大”を選んだ川瀬翔矢の卒業後 「パリ五輪にはトラックで」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

皇學館大を卒業し、4月から実業団で走る川瀬翔矢。関東の箱根駅伝スターたちの中、見事なレースぶりを度々見せていた

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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JIJI PRESS

 ナンバーカードは「1」。1時間1分18秒の自己記録は、現役日本人学生トップ。皇學館大の川瀬翔矢(4年)は、3月14日の日本学生ハーフマラソン選手権に優勝候補として臨んでいた。

 2週間前の日本選手権クロスカントリー競走では、シニア男子10kmで8位入賞を果たしており、川瀬自身も手応えを得ていた。

「2月はあまり良い練習ができていなくて、クロカンはぶっつけ本番のような感じで走ったんですけど、思いのほか走れました。むしろ走れ過ぎた感じです。クロカンであれだけ走れたので、2週間集中して練習すれば、学生ハーフはいけるんじゃないかなと思っていたのですが……」

学生トップクラス選手念願のタイトルには

 川瀬は、ロードでもトラックでも学生トップクラスの記録をもち、昨年11月の全日本大学駅伝では2区区間賞に輝いているが、全国のタイトルにはなかなか縁がなかった。学生最後のレースには、念願のタイトルが懸かっていた。

 ところが、序盤は先頭を引っ張る場面もあったが、強風に苦しみ、4kmで後退。結局、自己ベストに程遠い1時間5分32秒で46位と、有終の美とはならなかった。

「シンプルに力がなかったということだと思います。結果が悪かったのに良かったと言うのは好きじゃないんですけど、自分がまだまだ大した選手ではないのを理解するためには、良かったのかなと思うようにしています。ま、調子に乗るなっていうことですよね。これまで順調である程度は結果も出ていましたが、自分にとっての戒めになりました」

 全国のタイトルを逃し、悔しい結果だったことに違いはないが、川瀬は前向きに受け止めていた。

【次ページ】 箱根駅伝には出られない地元・三重の皇學館大へ

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