ジャッカル炸裂！ NZデビュー姫野和樹…「指導者にとっても自信に」野澤武史が期待する“逆算的フィードバック”とは？

「今後の先発起用は十分ある」。元日本代表バックローが太鼓判だ。

　ラグビー日本代表の姫野和樹が、新天地で躍動した。ニュージーランド（NZ）のハイランダーズに期限付きで今季新加入した姫野は、第5節ハリケーンズ戦で背番号20を背負い、後半9分からNo.8として途中出場。果敢なボールキャリー、2019年W杯で代名詞となったジャッカルを披露するなど持ち味を発揮した。

　日本のトップリーグではトヨタ自動車に所属。しかし23年W杯フランス大会へ向けてさらなる成長を期し、NZへの武者修行を決めた。2月6日に日本を出発し、コロナ禍による現地到着後2週間の自主隔離期間を経て、日本代表アタックコーチのトニー・ブラウンが指揮するハイランダーズに合流。南半球最高峰リーグ・スーパーラグビー（SR）の5チームによるNZ国内大会『アオテアロア』に身を投じた。

「日本人の1人として本当に誇らしいです」

　姫野のデビュー戦に万感の思いを抱いたのは、神戸製鋼で7季プレーした元慶大主将の野澤武史氏。日本代表では姫野と同じバックロー（FW第3列）だった。

　SRの前身大会「スーパー10」時代から25年以上ウォッチし、SR解説歴は10年以上。日本ラグビー協会では若手タレントの発掘に従事する愛称「ゴリさん」が試合直後に熱く語った。

短い出場時間ながら攻守に存在感をアピールした姫野　©︎Getty Images

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　僕は学生時代に原宿のビッグスポーツ（ラグビー専門店）で「スーパー10」のビデオを借りて、擦り切れるほど見ていました。同じ画面の向こうに日本人がいて、ニュージーランドチームの一員として、しかもバックローとして「普通に出ている」。新鮮な驚きでしたね。僕の選手時代は想像もしなかったことで、日本人の1人として本当に誇らしいです。

　後半9分から出場したハリケーンズ戦のパフォーマンスですが、ボールキャリーでかなり貢献していましたね。31分間の出場でボールキャリー9回、ランメーター48m、ディフェンス突破数4回。しっかり仕事をしています。

　19年W杯の個人スタッツを見てみると、5試合でボールキャリーが58回、ランメーターは221m。堂々たる数値です。まずはこうしたワークレートの高いボールキャリーで貢献できるのではと見ています。

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