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大坂なおみのサーブ成績 ~成功率と得点率~
posted2021/03/23 08:00
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph by
Getty Images
大坂なおみが全豪オープンで優勝、2020年の全米オープン以来、5カ月ぶりとなるグランドスラム大会での優勝だった。7試合で落としたセットは、ガルビネ・ムグルサと戦ったときの1セットだけという内容は、過去のグランドスラム大会での優勝ではなかったものだ。大坂のテニスが、以前には見られなかったレベルに到達しつつある、と言ってよさそうだ。
大坂は'20年の全米オープンで優勝したあと、痛めた左の太ももが十分に治りきっていなかったことから、10月以降は大会に出場せず、'21年1月31日に開幕したギプスランド・トロフィーからまた出場し始めていた。ギプスランド・トロフィーは準々決勝までの3試合に勝ったあと、準決勝は棄権した。全豪オープンと合計すると、2大会でちょうど10試合をプレーしたところだ。すべて勝利している10試合のデータから、大坂のテニスを見ていくと、いまなぜ、ほとんどセットを落とすことさえなく勝っているのか、強さの理由が見えてくるのだ。ほかのプレーヤーと比べたときに、際立っているのは、サーブからポイントを取っているパーセンテージだ。サービスエースはもちろんだが、サーブからの組み立てで、ポイントを取れているということだ。