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【高橋大輔35歳に】パトリック・チャンも称えた「スピードと品格」とは? 今も追求するフィギュアの美しさ
posted2021/03/16 06:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Asami Enomoto
雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は35歳となった高橋大輔にまつわる5つの言葉を、貴重写真とともに振り返ります。
<名言1>
高橋大輔はこういう選手だよなと、のちのちまで語り継がれる演技をしたい。
(高橋大輔/Number747号 2010年2月4日発売)
◇解説◇
バンクーバー五輪直前のコメント。「オリンピックについて言えば、4年後のソチは、僕は考えていません。今回が最後のオリンピックになります。だからこそ、集大成にしたい」とも語っていたほど、バンクーバー五輪に懸けていた。
そのバンクーバーで銅メダルを獲得した高橋だが、ソチ五輪に向けてもメダル獲得を目標として競技を続けた。そして迎えた2014年のソチ五輪、高橋は総合6位に入賞。フィギュアスケート日本代表選手としては史上初となる冬季五輪3大会連続入賞の快挙を達成している。
<名言2>
緊張感に勝てなくてもいい、ただ受け止めよう。
(高橋大輔/Number822号 2013年2月7日発売)
◇解説◇
2012-13シーズンのGPファイナルで高橋はショートを首位発進。そのためにフリーは「いつ以来か覚えてないくらい久々の最終滑走」となった。
「すごい緊張感」だったというが、「自分が望むところに行きたいのであれば、いつか経験しないといけないこと」と“過緊張”を受け止める精神的な余裕を持ち合わせていた高橋は、初優勝を果たした。