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【全豪V】大坂なおみのクール&ちょっと笑える名言「食べすぎちゃった」「余計な考えが吹っ切れた」瞬間とは
posted2021/02/20 20:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Hiromasa Mano
雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は2年ぶり2度目の全豪オープン制覇を成し遂げた大坂なおみにまつわる、今回の全豪での5つの言葉を名場面写真とともに振り返ります。
<名言1>
今はナンバーワンを必死で追いかけているという感じじゃない。どの試合もできる限りのプレーをしたいというだけ。
(大坂なおみ/NumberWeb 2021年2月8日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/846938
◇解説◇
1年前の全豪オープンで、大坂はショッキングな敗戦を味わっていた。ディフェンディング・チャンピオンとして臨みながらも、当時まだ15歳のコリ・ガウフに屈したのだ。
「あの頃はいろんなことがあって、自分の人生について考えさせられた。私はなぜテニスをしているのか、誰かに何かを証明するためなのか、自分が楽しくて喜びを得たいからなのか……」
全豪ののちに開催されたフェドカップで大坂はこのように語っていたという。心身ともにダメージを受けた状態のまま臨み、この大会でも敵地スペインで敗戦を喫するなど、明らかに変調をきたしていたのだ。
ただその難しい状況を乗り越えたことによって、大坂はメンタル的にも一回り強くなった。それは今回の全豪での戦いぶりを振り返れば明らかだろう。
第3シードとして臨んだ全豪に向けては、一戦一戦全力で戦うと宣言していた。「その結果、もしまた1位になることができるなら喜んで受け入れたい」とも。今大会での優勝で、再び世界ナンバーワンの座がはっきりと見えてきている。