甲子園の風BACK NUMBER
センバツ21世紀枠・三島南の「脱高校野球」 ICTで効率的練習+数値化、打撃フォームをスマホ撮影するワケ
text by
間淳Jun Aida
photograph byJun Takagi
posted2021/02/15 11:02
バッティング練習の動画をチェックする監督と選手。三島南の取り組みは“普通の学校”にも参考になるかもしれない
野球エリートはいなくても格上と戦える
地元の小・中学校で力のあった選手は、静岡県中部や、神奈川・山梨の強豪校に進学し、三島南に野球エリートはいない。それでも、格上の相手と戦う方法を身に付けた。
三島南は創部100年目で初めて聖地に立つ。伊藤主将は「歴史のある公立高校なので、大勢のOBや地域の方がいる。子どもたちも応援してくれると思うし、地元の期待に応えたい」と力を込めた。そして、こう続けた。
「私立のように体の大きな選手は少ないが、ランナーの走力を考えたチャンスメークや小技を使った攻撃を見せたい。今までやってきた、自分たちらしい野球を信じて」
技術やパワーのある選手がそろうチームが勝者になるとは限らない。ICTで培った考える力や創意工夫を夢舞台でも体現する。
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