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バレリーナの証言「羽生選手は上半身が美しい」 8人のアーティストが語った羽生結弦26歳、“表現者”としての実力 

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posted2021/01/21 17:02

バレリーナの証言「羽生選手は上半身が美しい」 8人のアーティストが語った羽生結弦26歳、“表現者”としての実力<Number Web> photograph by AFLO

昨年末の全日本選手権では319.36点の高得点で優勝。5年ぶり5回目の全日本制覇を果たした

「その舞が声となって歌っているような、強いメッセージ性を感じさせてくれます」(龍玄とし、『オペラ座の怪人』について)

「柔らかさと硬質なもの、熱いものとクールなものなど、両極を兼ね備えている」(川井郁子、『ホワイト・レジェンド』について)

「美しさの陰で、そこに至るまで毎日休まず練習し続けている努力や情熱が見える」(美弥るりか、『ロミオとジュリエット』について)

「特に優れているなと感じるのが、上半身の動きの美しさです。立ち姿、身体の上下の動作なども素晴らしく、(中略)しっかりと身体がコントロールされている」(高田茜、『バラード第1番』について)

 同じ「表現者」から見た羽生の演技の魅力が見事に描かれているこれらの言葉は、アスリートとしての強さとともに、表現者としての美しさも極限まで突き詰めていることが、羽生結弦というフィギュアスケーターの本質であることをあらためて伝えてくれた。

 今回の『レット・ミー・エンターテイン・ユー』と『天と地と』という2つの作品がさらに完成度を増していくのか、それとも新たな作品へと繋がっていくのか。コロナ禍のなかで今シーズン、そして北京五輪が予定される来シーズンの先行きは見えないものの、羽生の挑戦はそれでも変わらず、続いていくに違いない。

Number1019号「銀盤の誓い」では、『レット・ミー・エンターテイン・ユー』『天と地と』の2つの羽生結弦の新プログラムを、本田武史さんによる技術解説、矢野桂一さんによる楽曲解説、さらにジェフリー・バトル、シェイ=リーン・ボーンの2人の振付師による振付過程秘話で、詳細に深堀りしています。ぜひご一読下さい。

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