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名将アンチェロッティが体重100kg超のロナウドから学んだこと「彼は走らなかったが2得点を決めた」
text by
ティエリー・マルシャンThierry Marchand
photograph byJan Kruger/Getty Images/AFP
posted2021/01/16 17:01
エバートン監督就任で、8年ぶりにプレミアリーグ復帰を果たしたカルロ・アンチェロッティ
――さきほど指揮したすべての試合を覚えていると言いましたが、監督になってから何試合を戦ったかご存じですか?
アンチェロッティ たぶん1150ぐらいだろうけど……。
――1132試合(2020年11月3日現在)です。
アンチェロッティ それは悪くない(笑)。
――では、試合前にどのぐらいの数の眠れない夜を過ごしましたか?
アンチェロッティ 実はそこは何の問題もないんだ。ときにホテルからスタジアムに向かうバスの中で寝ることはあるけど、試合の後のほうが、アドレナリンが身体に充満して眠れないことが多い。でもプレッシャーを感じるタイプではないから、試合の前に眠れないということはない。監督の仕事にナーバスになることもないのだろうと思う。もしかしたらそれが1つの限界であるのかも知れないが……。
私はサッカーが大好きだ。サッカーを見るのも分析するのも好きだが、そこには強迫観念は何もない。ただ単に進歩したいという気持ちがあるだけだ。
――それはあなたがここまであらゆるタイトルを手にしてきたからではないでしょうか……。
アンチェロッティ どれだけ勝利やタイトルを得ようとも、監督である限り常に試され判定を下される。永遠にだ。
――そうですね。どうもありがとうございました。